中学受験の塾っていつから通うの?
中学受験の塾にはいつから通えばいいの?という疑問に答えていきます!
サピックス、日能研、早稲田アカデミー、四谷大塚を始め、大手進学塾は小1から入塾が出来ますが、いったいいつから通うのがいいのでしょうか?
中学受験ロードマップでは1年生から6年生それぞれの学年のポイントを説明しましたが、今回は入塾の部分に焦点を当ててお話をします。
【通塾スタート⓪】大前提
大前提、「〇〇年生からが絶対正しい!」という答えはありません。当たり前の話ですが、子どもは一人ひとり違います。他の子にとってベストだった方法が自分の子にとってもベストとは限りません。
それぞれの学年で入塾する理由・メリットも最後にお伝えしますのでその上でお子様、ご家族と話し合ってみてください。
【通塾スタート①】基本は4年生から
私は中学受験塾への通塾は4年生からをおすすめします!理由は大手進学塾のカリキュラムは4年生から6年生でワンセットとして作られているからです。
塾講師の経験者に聞いても4年生からを勧められますし、私も4年生の最初から通塾するのが無駄がないと思います。
ところで、塾の学年は、学校の学年とカレンダーがズレています。
理由は塾のカレンダーが、中学受験のゴールである「受験」を基準に作られているからです。
このようになっています。
つまり、「塾の4年生は、学校だと3年生の2月から始まる」ということです!4年生のスタートから通おうと考えているなら、3年生の2月を目指して入塾の準備をする必要があるということですね。
塾の5年生は4年生の2月から、塾の6年生は5年生の2月から、となっています。
混乱しやすいところなので覚えておきましょう!
【通塾スタート②】テストはいつ受ける?
●入塾テストはいつ受ける?
新4年生(3年2月)から通塾をスタートするための、入塾テストはいつ受けるのでしょう?
大手進学塾サピックスの場合、3年生の11月頃~1月頃にかけて受けます。(サピックスだと入室テストと言います。)結果は1週間~10日ほどで出て、合否が連絡されます。
サピックスは新4年生から通うためのテストは、2教科(算数・国語)になります。
さらにさかのぼって、入塾テストをいつ申し込んだかと言うと、申込みは3年生の9月にしました。
スケジュールを整理すると、このようになっています。
新4年生の通塾に向けて、3年生の9月と結構前から動き始めていますね。せっかくこのブログを読んでいただいている方は、慌てないように「こんなスケジュール感なんだな!」というのを覚えておいてください。
テスト申込みの前にはこんなことをします。
- 自宅周辺の塾のリサーチ
- 塾の説明会への参加
- 教育費のシミュレーション
- 入塾テストに向けての学習
また、普段の家庭学習とは別に、学校以外の「テスト」というものに慣れるという意味で模試を活用するのも良いと思います。三年生で受けられる模試としては下記のものがあります。
日能研、四谷大塚、TOMASは2023年度現在無料で受けられます。うちの息子は3年生の10月に実力診断サピックスオープン(3,300円)を受けましたが知っていれば無料の模試で済ませたかも。笑
子どもがテストを受けている間に、保護者向けの説明会を開く塾もあります。私も日能研の保護者会に出ました。周辺の学校情報なども聞けて面白かったですよ。
【通塾スタート③】テストは早く受けたほうがいい?
やっぱり早く受けたほうがいい・・・?
エリアによって違います!
まずは空き状況のご確認を!
新4年から通塾を開始できる入塾テストは複数の日程が設けられていることが多いです。どのタイミングで受けても有利不利はありませんので慌てることはありません。
ただし、エリアが超人気エリアの場合は別です。定員に達した場合は締め切ってしまう可能性もゼロではないので、お早目に申し込んだほうが良いでしょう。
サピックスは校舎の空き情報を公開しています。それを確認してみると、2023年11月現在、一部の学年で募集を停止している校舎は、首都圏に2校舎でした。
また、募集状況は塾に問い合わせると詳しく教えてもらえます。新学年になると、定員が増えたり転塾があったりで、実際の募集状況は流動的です。「あの塾いっぱいかな~?」と気になる方は情報を集めておきましょう。
【通塾スタート④】入塾までの過ごし方
入塾テストを受けると、約1週間~10日程度で結果が通知されます。三男のときはすぐにはクラスは通知されず、年明けの組分けテストが終わって、既に塾に通っている子の成績が出てからクラスが発表になりました。
新4年生から通塾の子が事前に通える「準備講座」が用意されていることがあります。サピックスの場合は算国理社で年明けに3日間開催されています。「これを受講するか?」ですが、私はどちらでも良いと思います。
うちの息子は入塾する前は出来るだけゆっくり、のびのびと過ごさせたかったので参加しませんでした。受講料も3日+テストでこれは結構高いかな、とも正直思いました。
一方で、参加するメリットもあります。2月の本格的なスタートを前に「塾の授業ってこんな感じなんだ」ということを体験できます。塾通いの交通機関の練習にもなります。
入塾テストの結果が出てから、2月に通い始めるまで少し間が空きますので、メリハリを一度つけるために使うのも良いと思います。
【通塾スタート⑤】小学3年生おすすめのドリル
この時期のおおまかな学習目標は下記です。
- 計算力の向上をはかる
- 思考力、じっくり考える力をつける
- 身近な理科に触れる
- 読解力の基礎を作る
この時期におすすめのドリル、問題集をいくつか紹介します。
算数だと有名なところだと下記のようなドリルがあります。
- (総合)四谷大塚のはなまるリトル3年生算数
- (総合)ハイレベ100小学3年算数
- (思考)サピックスブックスのきらめき算数脳小学2・3年生
- (数センス)Discoverの天才ドリルシリーズ 素因数パズル
- (数センス)サピックスブックスのきらめき思考力パズル 小学2~4年 数センス入門編
- (図形)Discoverのおりがみで学ぶ図形パズル
- (図形)シグマベストの小学4年生までに身につけたい立体図形のセンス
国語の読解なら、
あたりがオススメです。
と、ここまでたくさんのドリルを書きましたが、低学年のドリル学習で私が一番大事だと思うことは「やりすぎないこと」です!ちょっと少ないかなくらいで本当に十分です。
少ない問題や時間でも大きな学習成果を挙げるには会話をしながら取り組むことが効果的でした。
子どもにドリルを解かせて、丸つけをしておしまい、という使い方ではなく「ここはどう考えたの?」「こういう解き方もあるのでは?」と色々な角度から問いかけをしてみてください。
目で見るだけの文字情報よりも、会話は聴覚も使うため脳を活性化させ、記憶に残ります。もちろん中学受験は最後には紙とえんぴつの勝負になるとはいえ、その過程では「会話」というのは非常に強い武器になります。
家庭での親子の会話、塾での友だちとの議論、そういったものの積み重ねが学力の土台を作っていると私は思いますので、低学年のころからぜひ学習の中で「会話」を活用してみてください。
【通塾スタート⑥】親の準備は?
親の準備としては、
- テキスト収納場所の確保
- テキスト収納のルール決め
- 学習スペースの確保
- 毎週の家庭学習時間のイメージ
- 学校から帰宅⇒塾に出発までのシミュレーション
- カレンダーの用意
- 通塾グッズ(リュック・筆箱・水筒・折り畳み傘など)の購入
をしておくと2月からの通塾がスムーズに進みます。
【通塾スタート⑦】他の学年の通塾スタートは?
入塾は4年生がメジャーですが5・6年生からの子もいれば、1年生から通っている子もいます。
わが家の場合は3年生、4年生、5年生とそれぞれ入塾時期が違いましたが一長一短でした。
それぞれの時期を選ぶのは、こんなメリット・理由があります。
●1年生、2年生、3年生から通塾するメリット・理由
・学習習慣が身に付きやすい
・入塾テストに合格しやすい
・人気の校舎に確実に通塾できる
・受験対策に早くから取り組める
・塾からの情報提供
●4年生から通塾するメリット・理由
・カリキュラムを無駄なく受けられる
・受験までの流れにスムーズに乗れる
・受験対策の時間切れを防げる
・塾が定員を増やすタイミングだから
●5年生・6年生から通塾するメリット・理由
・スポーツ習い事に時間を当てられる
・自主性を尊重できる
・限られた時間で集中して学習する
・費用が抑えられる
まとめ~中学受験の塾、いつから通う?
- 中学受験の塾は4年生からがおすすめ!
- 塾カレンダーは2月はじまり
- 新4年生は、3年生2月から通塾スタート
- 入塾テストの申し込みは3年生の秋
- テストは11月~1月にかけて複数回
- 校舎が超人気校舎の場合は早め早めに動いて
- 準備講座の受講はどちらでもOK
- ドリルは親子で会話して賢く使う
- スタートは各学年でメリデメリがある
塾に入ったら、いよいよ中学受験生としての生活です!入塾は中学受験への片道切符とも言われます。始めてしまうとなかなか戻ることはできず、いつでもやめればいいやと思っていても、やめる決断にはならないご家庭が大半です。
だからこそ、どの塾に入塾するかや、入塾のタイミングは子どもの性格やご家庭のサポートのキャパシティによって慎重に選んでいただきたいなと思います。
大切なお子様の受験の少しでもお役に立てば幸いです。ここまでお読みいただきありがとうございました。